Today, we are sharing a story from NHK World Japan. Below, is a Japanese translation.
NHK World Japanのニュースの和訳です。
ミャンマーでは、軍事政権が村全体を焼き払い、何千もの家が放火されている。放火は反対派の拠点である中部マグウェイ地方と北西部のサガイン地方に集中しているようである。
内戦が激化する中、日本に住むミャンマー人夫婦Win KyawとMathidaは、祖国で何が起きているのかを理解するため、地元の人たちから動画や報告を受け取り、証拠を集めている。
「4月29日以降、軍は重火器を使っている」と、ある村人は報告し、財産が無差別に焼き払われていると語った。
マグウェイ地方のガンガウという町から最新情報を伝えた男性は次のように語る。
「この地域では18の村が攻撃され、680軒の家が放火された。多数の若者の死体も発見された。合計57人だ。戦闘中に死亡した者もいれば、連行され殺害された者もいる。手を後ろに縛られた遺体も見た。」
MathidaとWin Kyawのスマートフォンには、地面に倒れた遺体の写真も送られてきている。
激しい攻撃を受けているマグウェイとサガイン地域の住民のほとんどは、ミャンマーの大多数を占める仏教徒のバマー族である。今、僧侶たちも軍に対して闘いを挑んでいる。
ある僧侶は「人々は自らを守る権利がある」と語った。「軍隊は不当に人々を弾圧し、殺している。だから、僧侶であるにもかかわらず、抵抗運動を支持するのです 。」
衛星画像で放火の報道を検証
非営利の研究グループMyanmar WitnessとData for Myanmarのメンバーが放火の報告とNASAの衛星からの画像を照らし合わせた結果、建物や村の破壊を確認することができた。
Data for Myanmarがまとめたデータによると、2021年のクーデター開始から今年4月までに、地方で16,900軒近くが放火されたと推定される。
亡命した兵士はNHKの取材に対し、その残忍な戦略を説明した。「軍は、村に入るとき、住民に協力を強いる。逆らえば、村ごと焼き払われる。」
子どもたちへの影響
Win KyawとMathidaは、サガインで武装抵抗組織に参加した元教師と連絡を取った。この教師は昨年のクーデターの後、青空教室で子どもたちを教えていたが、4月に村が放火され、続けられなくなった。
「子どももレジスタンスに参加できるのかと、生徒に聞かれました。子供たちが戦闘員の訓練風景を真似るのを見ると心配になります。子供たちも戦うつもりでいるのです。」
5月、国連の難民支援機関は、2つの地域で29万1千人以上が国内避難民となったと推定している。
苦しい戦いは続いている
バンコク在住の安全保障アナリスト、アンソニー・デイビス氏は、タッマドゥと呼ばれるミャンマー軍が採用している戦術について、”シンプルかつ残忍 “だと言う。少数民族だけでなく自分たちと同じバマー族までが攻撃の標的になっている。
「PDF(人民防衛軍)を支持するならば、あなたのコミュニティを破壊する、という強烈なメッセージです。これから半年から1年、ミャンマーでは非常に重要な時期になるでしょう」とデイビスは語る。
一方、軍事クーデターで追放された議員で構成されるミャンマーの影の政府、国民統一政府(NUG)は支援を試みています。
NUGのWin Myat Aye 人道問題担当大臣は、国連や他の組織に働きかけ、軍の焦土作戦の影響を受けた人々を支援するために最善を尽くしていると述べている。
「軍部が武力によって権力を握っている今、従来の方法で人道支援を行うことは不可能です」と指摘。
日本からは、Win KyawとMathidaが国連に報告し続けているが、彼らも自分たちの能力を超えて事態がエスカレートしていると感じている。
「軍による残虐行為をすべて調査することはできないので、できる限りのことをやるだけです。でも一番怖いのは、ミャンマーは平和で、軍の支配下で通常の生活に戻っている、と世界中の人々が思うことです。」